
これがノルディック・ウォークのポールだよー。
このポールの推進力で歩くヨーロッパが発祥の歩行方法なんだ。
ノルディック・ウォークとは
ヨーロッパは北欧において、クロスカウントリースキー選手の夏場の体力維持、強化対策としてスタートしたトレーニング方法が始まりです。
当時は、ノルディックスキーに使用するポールの長さと同様の肩まであるものを使用しており、瞬発力、筋持久的にも非常に運動強度としては高く、慣れた人にしかできないトレーニングでした。1990年代に高齢化が進むフィンランドでスキーポールを改良したサイズ調整の可能なウォーキングポールが紹介されました。(アグレッシブポール)その後2007年に日本の国内スキーポールメーカーから膝・腰等の負担を軽減する歩き方とポールが紹介されました。(ディフェンシブポール)100名いれば100名すべて体形や体の状態が違うので、各々にあったポールのチョイスと歩き方が重要です。ディフェンシブポールの活用や負担を軽減する歩き方で全てに人に提供できるノルディック・ウォークが誕生しました。
ランニングやウォーキングは、下肢の筋群主体の運動ですが、ポールを使って歩くノルディック・ウォークは全身の筋肉を使う上にバランス性も向上するので最も安全で効率の良い有酸素運動を行うことができるスポーツです。
ノルディック・ウォークの効果・効能
*適正な長さの2本のポールを持つことにより、上下左右・身体の筋バランスが整います。
*身体全体の約90%の筋肉を活動させる全身運動なので、通常のウォーキングと比較してエネルギー消費量を20~30%アップさせることができます。
*背筋が伸び、歩幅が広がり理想的な姿勢を維持することができます。
*歩幅が広がることにより、認知症の予防にもなります。
*着地・着床時の足・腰への負担を軽減できます。
*転倒予防に効果的です。
*有酸素能力、筋力、柔軟性と3つの要素をバランスよく向上させることができます。
*肩甲骨を動かすので首や肩の筋肉への血行が盛んになり肩こり等の解消につながります。
ポールの長さ調整・固定・持ち方
*まずは自分にあったポールの長さに固定します。ポールの長さは身体状況や歩き方、体型により変化しますので、より快適に感じる長さを選んでください。
(直角より2cm程下げる)

*ポールの固定の仕方

左手にグリップのある上段ポールを持ち右手に先ゴムのある下段ポールを持ち、右手の下段ポールを手前(時計回し)に回して緩めます。上段ポールから下段ポールを引き出します。上の図の長さに黒いジョイントの位置を合わせます。上段ポールを左手に持ち下段ポールを右手に持ち奥(反時計回し)に回して固定します。
*ポールの持ち方

親指をグリップの上に置くことで手に力が入りにくくなるため、腕・方・上半身の筋肉を広範囲にわたって動かすことができるようになります。軽く握ることにより手首にかかる負担も軽減されます。 グリップ上部に羽のようなパーツが出ています、このパーツに人差指を引っ掛けてポールをスライドさせながら歩きます。ポールを握らなくても、自然と手についてくる感覚で歩くことができます。
運動強度別のウォーキングスタイル
元来、ノルディックスキー選手のシーズンオフの非常にハードなトレーニングであったものを、ポールの長さ、突く位置・角度を変化させることで、幅広い運動強度別のウォーキングスタイルを体現することができます。

歩行バランスに不安のある人からすべての人向け

推進力がつく体力向上を目指す人向け

前傾から歩幅が広がりスピードが上昇するアスリート向け